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  1. その「戦後民主主義」のなかで育った子供たちがまだ死なない短いあいだに、日本はまた
    「きみの生命より大事なものがある」という声がおおきく反響する国にもどってしまった。

    外国人たちの、東北震災に対する腰折れたような奇妙な反応は、マンガやアニメを通じて、当然のように自分達と同じ価値観をもった人間なのだ、と思っていた日本人たちが、
    突然、「放射能を正しく恐れる」というような訳のわからない理屈をいいだして、困惑しているからだと思う。

    日本の人は遠くから見ていると「絶対に嘘と証明できない嘘」を全精力で築きあげる、という世界に有名な悪癖を発揮しだしたようにみえる。
    放射能を恐れて、右往左往してみえる「愚民」たちを、「科学的な事実」や「国への責任」をふりまわして、こづきまわすひとびとの口調は、わしらにとっては、いつか見た光景、倒れた敵兵の捕虜を足蹴にし、銃剣の練習台にして虐殺し、若い女とみれば強姦して、実はお互いのあいだでも徹底的な暴力の恐怖をもって対しあっていた戦争中の軍服を着たサディストそっくりです。

    なんだか、友達だと信じていたひとが、自分には到底理解できない人間だったとわかってしまったときのような、奇妙な、まだどうしても信じられないような、寂しい感じがしているのだと思います。

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